つるつるなるままに

食事でアトピー改善の記録

かゆみの深度

かゆみには深度があると感じる。

深いかゆみ、はムズムズした感じ。
かゆい原因が自分の手の届かないところにあって気持ち悪い。書いてるだけでムズムズ。
具体的にいうと、タンパク質過剰の時は、全身にムズムズがめぐっていく感じ。
動物性脂肪が溜まってうまく排泄されていない時は、脂肪の塊そのものが肌の奥でうずいて、不完全燃焼のエネルギーが発してるような猛烈なかゆみ。

浅いかゆみは、かくと手応えがある、という感じ。本当に浅いと、日焼けが治っていくような少し熱を帯びた浅いかゆみ。
タンパク質は量を気をつけてるとあまりでない。
動物性脂肪の塊も排泄が進むと、塊も小さくなり、肌の表面に現れて、かゆみも和らいだものになっていく。

飛んでいけ食 の食事療法をはじめるまで、深いかゆみがずっとあった。

程度の差は上下するものの、どこかムズムズ。
何より、原因がわからない気持ち悪さ。
己の身体がコントロールできない何かに左右されているような不安、畏怖。

それが、無くなった。

かゆみの地層を、食事で少しずつ少しずつ、削っていっているようだ。
いずれにせよ、どんなに食事をマクロビだのやっても、新鮮なリノール酸をとらない限り、動物性脂肪は排泄されないと感じている。


変な表現だが、ふと、なつかしくなることがある。

ああ、この肌の感じ、このかゆさって、幼い頃感じたことがある、浅いやつだ、と。

それが重なって重なって、ムズムズになっていたのだ。

深部のつるつるした、やわらかくてフレッシュな部分。

そこに再び、訪れて、立ち上がって歩き始めようとしている。

だからか、心も鋭敏になって、些細なことも心が揺り動かされて、戸惑っている。

しかし、いまは、己を脅かしていた原因を知っているし、明るい未来の見通しも立っているし、大丈夫。

敵を恐れるのでなく、
その正体を知ることが恐怖から逃れる一番の方法である。